消す方法

注射器と針

刺青は墨汁、酸化鉄、朱などで色を付け模様や絵柄を皮膚に傷をつけて埋め込むもので、一生消えることがありません。そのため、古くから刺青除去も行われてきました。レーザー以前の刺青除去は、皮膚を切り取って縫い寄せるという切除収縮という方法と、範囲が広い場合に、刺青部分の皮膚を切り取り、自分の太ももなどから皮膚をとって移植する植皮術の二つの手術が行われていました。 1980年頃からレーザー治療が始まりました。初期は炭酸ガスなどを照射するものが主流でしたが、皮膚の表面を破壊するため理想的とは言えませんでした。2000年前後に、色に反応するレーザーが導入されました。これは刺青の黒、青、茶色などの色素にのみ反応するレーザーで、皮膚を傷めることがほとんどありませんが、一回で消えるものではなく何回か通院治療することになります。

刺青を入れていると社会生活に困る場面が増え、刺青を除去したいという希望は増えています。美容外科で除去が行われています。現在でも広範囲の刺青を一度で除去したいと希望する人のために切除や皮膚移植の手術も行われています。これはレーザー治療では一回の治療では終わらない場合があるからですが、切除や移植では傷跡が残ります。レーザー治療は黒色に対して効果が高いので、単色の場合にはレーザーで除去することができます。青や黄色などはレーザーに反応しにくく、回数を重ねる必要があります。1年から2年ほど通って、完全に消えていないということで、レーザー治療の途中から皮膚移植などに切り替える人もいます。短い時間で完璧に刺青を消したいという場合は、外科的手術が選ばれる傾向があります。今後は機械の改良と平行して、レーザーと外科的手術の両方が行われていくものと思われます。